万能薬だったチョコレート

驚異的なカカオの健康効果

 チョコレートの原料カカオは、それがとれた赤道直下メキシコ近辺の南米北部や最初に持ち込まれたヨーロッパでは、食べ物とかお菓子というより、「万能薬」と思われていたといわれます。ヨーロッパで広まって、王侯貴族の間で持てはやされていました。「薬」として利用されていた記録が残っていて、その効用は100以上も記されていたと言われます。主に健康増進剤、滋養強壮、疲労回復、長寿、精神的な無気力、身体的な消化器関係などの効用が伝えられていました。

 

 日本の子供が使う「ジャポニカ学習帳」の漢字練習帳にも「昔は薬だったチョコレート」と題し、「チョコレートは、カカオという豆の粉を砂糖などと一緒に練ってつくります。

昔のチョコレートは、カカオの粉を水に溶かした苦い飲み物で体を元気にする薬として飲まれていました」と紹介されています。


カカオポリフェノール

 カカオというとその優れたポリフェノールが72%とか80%含有など、それを沢山含んだチョコレートが人気です。

ポリフェノールとは強すぎる太陽光線から身を守るために体を移動させて避けることができない植物が強烈な紫外線の害、つまり炎症を起こす活性酸素から身を守るために体内で作り出す抗酸化成分です。

 

 このポリフェノールは、食べた人間の中で炎症を起こして悪さをする活性酸素も消去してくれるので、がンや認知症を避けて健康長寿を実現するのに役立つ成分として重宝がられるのです。


おいしくする為に抗酸化能力がなくなっている

 しかし、カカオが美味しいチョコレートとして世に出たのはそんなに昔のことではありません。

 もともと苦く渋さもあるカカオが美味しく食べられるようになったのは加工技術の進化の賜ですが、美味しくするために、活性酸素を消去する能力はかなり犠牲にされてきたのがお菓子としてのチョコレートの歴史でした。

 一番の問題点が口の中でとろける食感を得るための高熱処理と相当量の白砂糖の投入です。

苦みを感じさせなくさせるために使われる白砂糖は半端な量でないので、虫歯の原因になったり、糖尿病を引き起こしたり、太らせたりと、チョコレートは過剰な白砂糖のために不健康食品の代表格のように思う人も少なくありません。


ケタ違い、カカオの抗酸化力

 しかし、そんなチョコレートでも抗酸化力はそこそこ高いのです。

抗酸化力とは食べた人の体の中で発揮される活性酸素の消去能力で、科学的にはオーラック(ORAC)という単位で計ります。

トマトとかピーマンとか健康に良いといわれている野菜でも、オーラックはせいぜい500位です。

しかし、例外的にこの値が高いものが二つあります。

両方とも赤道直下でとれるものですが、一つはアサイベリーと呼ばれる椰子の実、もう一つがカカオです。

アサイベリーは概ね5万程度。カカオは概ね8万以上というから驚きです。

 

カカオ豆のすぐれた抗酸化力
カカオ豆のすぐれた抗酸化力

大概の病気は炎症をおこしている

 ガンやリウマチ、糖尿病を含む大概の病気は体内でしつこい炎症を起こしています。

いわゆる生活習慣病の殆どもそうです。これらは病のために活性酸素が次々と生まれて、周辺の細胞膜など脂肪酸組織を酸化させていくと、そこの組織を破壊していくので病気はなかなか治ってくれません。

病を治そうとして飲む薬の効果は一時的かつ局所的であり、それだけに頼っていても体質が変わるわけでないので、薬の副作用で生理的バランスが崩れ別のところで、前よりもきつい炎症が起きてしまいがちです。

 

 こうなると病は慢性化して長引き、短命化していくのです。こういう時は炎症を起こす活性酸素が消去できるほどオーラックの値が高い食品を愛用して、例えば3時間おきに食べたりして体質改善をはかり、体内で炎症ができにくくする対策が有効なのです。

 炎症は火事と似たところがあります。マッチー本火事の元ですから、小さい火でも、大きく燃え上がる前に消してしまうことが大事です。たとえば、あっ、不調が、と気がついたら3時間おきにオーラック値が驚異的に高いものを食べておけば大事に至らないで体内の火事である炎症を鎮めることは可能です。

 これはカカオで予防医学が誰でもできるようになるということです。

 

体内炎症が生活習慣病の元


チョコレートの悪印象は

世の中に出回っているチョコレート菓子はカカオの本来の凄さから見たら真逆に駄目なものが多いので、このあたりの事情を知っておく必要があります。

 

 まず第一に、オーラック値が驚異的に高いカカオやチョコレートは40度以下で加工されたものだけなのに、世間に出回っているチョコレートは、有名メーカーのものであっても口溶け良く美味しく加工するために、ほぼ100%、カカオ豆をコーヒー豆の様に加熱焙炒しているので100度近い熱加工の工程を経ています。

 また、チョコレートは発酵食品ですなどという向きもありますが、この発酵させたチョコレートも発酵熱は40度ではとうてい収まらない70度以上にはなるので、発酵過程を経ているチョコレートはオーラック値は数%にとガクンと落ちているので炎症止めのパワーも極めて限定的になっています。世間で売られているチョコレートはどんなに有名であっても、これらの理由で高熱で加工する

過程を経ているので、美味しくはあるかもしれませんが活性酸素を消去する能力は100分の1程度に落ちているものばかりです。

 それでも健康に良い野菜並みのオーラック値は保っているので多少の効果は認められるものもあるというのが実情です。これでは、健康長寿にチョコレートが格別良いという話にはなりません。

植物油使用
植物油使用

カカオはもともとカカオバターという体に良い優秀な油脂成分が多いのに、何故か疲れていない

加熱焙煎、発酵熱70度以上
加熱焙煎、発酵熱70度以上

高温処理のため抗酸化力がガクンと落ちる


製造温度40度以下のチョコレート

世界は広い。求めよさらば得られんの精神で探し求めれば、40度以下でチョコレートに仕上げたカカオは、この世にあるのです。

アメリカにありました。個人輸入という手を使えば、さほど高価でもなく、誰でも1ヶ月分単位で簡単に国際クール宅急便で手に入れられます。

 第二に、日本で売られているチョコレートは、裏を見ると原料に植物性油脂と書いてあります。

カカオはもともとカカオバターという体に良い優秀な油脂成分が多いのに、それを高熱処理して除去し、製薬メーカーや化粧品メーカーに高値で売り払い、残りに安い榔子油やココナツオイルなを混ぜ込みミルクと白砂糖で美味しくしてチョコレートにしているものが殆どです。だからチョコレートは糖尿病とか虫歯の元になるという不健康食品代表のレッテルを貼られるのです。健康長寿に良いと太鼓判が押せるのは「植物油脂」などではなく天然のカカオバターがとれる40度以下でつくつた本物のチョコレートだけです。

 

海外で販売されているチョコ
海外で販売されているチョコ

求めよ、さらば得られん!

 今では現代医学の医師からも糖尿病が治るとか虫歯にならないと高く評価されるチョコレートですが、やはり40度以下で加工したオーラック値が数万という優れものの本物カカオバターのチョコレートについて語られているわけではありません。

 

おそらくこれら本物のチョコレートがこの世(アメリカですが)で売られているという情報はまだ入っていないのです。

せいぜい日本で市販されている高熱処理のためオーラック値100分の1になっているカカオポリフェノール72%、86%、95%のチョコの話です。

 

それでも素晴らしい効果!チョコレートの企業秘密の一端を知ってしまったあなたは、これらのチョコレートに満足することなく、是非本物の40度以下加工、カカオバターの凄いチョコレートに出会ってください。

 命の元は食べ物というご自覚で、健康長寿の願いを実現してくれる本物のカカオチョコレートに巡り会いたいという念願があれば、あなたの視野には遠からず手に入る縁が得られることでしょう。

 人の意識(潜在意識も含む)の力、エネルギーを信じたいものです。これがあなたのピンピンコロリの健康長寿念願を実現させてくれる決め手となるはずだからです。

ヘルシーチョコレート
ヘルシーチョコレート

必須栄養素や抗酸化保護パワーを豊富に含んでいる


「普通のチョコレート」と「ヘルシーチョコレート」の違いは?

普通のチョコレートは健康に良くないのでしょうか?

その理由はその製造方法にあります。

普通のチョコレートは製造過程で熱処理、アルカリ処理が施され、さらに不健康な人工的な成分が加えられます。

そのためカカオに含まれる抗酸化物質は破壊され、有効成分が著しく損なわれてしまうのです。

 

「普通のチョコレート」が不健康な理由は?

  1. アルカリ処理(「ダッチング」とも呼ばれています)によって抗酸化物質が中和されてしまいます。
  2. 熱処理により、抗酸化物質や他の栄養分がさらに破壊されてしまいます。
  3. ワックス、乳固形分、硬化油、砂糖などが添加されているため、カカオに含まれている抗酸化物質の効果がされに損なわれてしまいます。

 ヘルシーチョコレートはどのように違うのですか?

  1. 独自の低温加工技術(コールドプロセス製法)を用いているため、抗酸化物質や他の栄養素が損なわれません。
  2. アルカリ処理が施されていません。
  3. 天然のココアバター、甘味料など100パーセント天然材料だけを使用しています。
  4. 人工的な原材料は一切含んでいません。
カカオ豆
カカオ豆