アンチエィジングの第一歩

 若々しい見た目、がんなどの生活習慣病のかかりにくさ、ひいては寿命の延長など老化に関係している遺伝子の一つがSIR(サーチュイン)で活性化させると長寿効果が現れます。

 逆に抑制するとアンチエイジング作用が現れる遺伝子にエムトールがあります。

 アンチエイジング医学では長寿や顔貌が年齢以上に老化しないようにする確かな方法としてカロリー制限があります。

カロリー摂取を減らすとあらゆる動物に長寿や若さのサインが共通してみられるためなんとかカロリー制限をしないでもあるいはカロリー制限をしながら薬や食事、運動などで再現できないかと研鑽しています。

 


1.カロリー制限でサーチュイン遺伝子にスイッチを入れる

2.ラベストロールでサーチュイン遺伝子を活性化させる

3.NMN(ニコチンアミド・モノ・ヌクレオチド)で遺伝子にスイッチをいれる

 4.エムトール(老化)遺伝子を抑制する

カロリー制限で長寿遺伝子をスイッチON

サーチュイン遺伝子のスイッチを入れて、活性化出来た人だけが、細胞の老化を遅らせ、若々しさを保つ効果を得られます。

 サーチュイン遺伝子は普段、ほとんど働いておらず眠っている状態です。眠っている長寿遺伝子にスイッチを入れ方法として、カロリー制限があります。

食事の量を70%に抑えたカロリー制限を毎日続けることによって、活性化されます。しかし、これを実行することは難しそうです。

なぜなら、カロリーは制限してもビタミンやミネラルの栄養素は確保し、カロリーのみを70%に抑えなければならないからです。

 さらには一度でもカロリーをオーバーすると、再びサーチュイン遺伝子は眠ってしまいます。  そのため、サーチュイン遺伝子を活性化させることは困難だとされてきました。

でも、まずはお腹がすいてから食事する習慣を身につけるようにしましょう。次に、主食の白米を、ピロール発芽玄米にしてください。

ピロール発芽米はビタミン、ミネラルの量が1~2割多いことと、体内吸収率が良いお米なので栄養素は確保できます。

カロリー制限されるかたも、そうでない方にもおすすめです。

ピロールもりの元氣米
ピロールもりの元氣米

ラスベラトロールで長寿遺伝子を活性化

カロリー制限ではなく、「レスベラトロール」という成分でサーチュイン遺伝子を活性化させる方法もあります。動物実験では、長寿、抗炎症、抗癌、血糖降下、放射線障害抑止などの効果が確認されています。

レスベラトロールは,ブドウの皮や赤ワイン、ピーナッツの皮、イタドリという植物などに含まれる成分で、ポリフェノールの一種であり天然の抗酸化物質です。レスベラトロールを摂取することで、カロリー制限をしなくてもサーチュイン遺伝子のスイッチを押し、活性化に導くことがわかってきました。


NMNで長寿遺伝子をスイッチON

レスベラトロールと同様サーチュイン遺伝子を活性化するニコチンアミドモノヌクレオチド(NMN)はミトコンドリアが有酸素運動などで脂肪を燃焼してエネルギーを作るときに必要なNADの前駆体でもともと人間の体内にあるものです。

NMNは年齢とともに減少していくため老化現象と関連があります。

 若さを維持する鍵となるサーチュイン遺伝子はNADが必要ですのでNMNはこのNADを増やすことでサーチュイン遺伝子が活性化されるという仕組みです


ビタミンB3(ナイアシン)の一種であるNMNが多く含まれる食べ物は、ブロッコリーやきゅうり、きゃべつ、枝豆、アボカドなどの野菜やフルーツ、タネ類などにNMNが多く含まれます。

 100g食べても含有量は2mgほどで、抗老化作用の点では量的に少ないです、体内には、例えば赤血球中には総量で50mgぐらいあると推定されているので、食べ続ければそれなりの量のNMNが体内に供給されるだろうと考えられます。

 しかし、年を取ると、体内でNMNを合成する能力が衰えてくるので、食物から摂取するだけではとても足りません。

そこで、外からNMNを補給することが効果を生むと考えています。

マウス実験で投与した100mg/kgは、人に換算すると約8mg/kgに相当します。

 70kgの人なら約500mg(0.5g) なので、投与量としては現実的に可能な量だと思います。NMNを補うサプリ、NMN若一サプリむが販売されています。価格も驚くほど高くないのでためしてみてください。

NMN若一サプリ
NMN若一サプリ

老化遺伝子を抑制

 エムトールを抑制すると老化した細胞がさらに周辺の細胞を老化するというエイジングの負の連鎖を断ち切る。

 エムトールは成長を促進しますが老化も促進します。

成長が終了した段階(50歳)でエムトールを低下させるようにスイッチを切り替えるとその個体の寿命を延ばすことができます。

 エムトール自体あるいはエムトールの活性化に関わる要因を減らせば、老化性疾患の予防と寿命の延長を達成できます。

 繁殖が終了し生殖年齢に達したあとはエムトールの活性を高めるようなことはがんの発生を促進し、寿命を短くすることになります。 

 


 つまり、体重や筋肉を増やすようなスポーツは老化や発がんを促進する可能性が高いといえるかもしれません。

牛乳タンパク質や糖質の多い食事も、エムトールの活性を高めて老化を発がんを促進する可能性があります。

 

  アンチエイジング(抗加齢)の治療では、年齢とともに低下した成長ホルモンや性ホルモンやインスリン様成長子-1(IGF-1)を補って若返りをはかる方法が行われていますが、確かに短期的には体は若返りますが、長期的な寿命とがん発生リスクの上昇ということを犠牲にしている可能性があります。

50歳を過ぎたら、筋肉を増やすような運動は、ほどほどに、インターバル(運動5分間、休憩5分間、運動5分間)運動にする。