体温を上げるには、生活習慣もかかせない要因です。入浴は、体の深部まで温めるに欠かせない生活習慣です。体を緊張させていた交感神経が鎮まり、心と血管がリラックスします。
入浴で大切なのが、お湯の温度と浸かる時間です。
体をしっかり温めるのに適しているのは、38~40℃の温めのお湯です。副交感神経が優位になりやすく、心臓への負担も減ります。時間は最低でも10分以上、理想は30分。肩まで浸かるようにして下さい。夏場でもシャワーで汗を流すだけではなく、湯船にゆったり入り深部体温を上げる習慣を身につけて下さい。
●お湯の温度は38~40℃
温めのお湯にゆっくりつかる
●最低でも10分以上湯船につかる
体深部までしっかり温める
●肩までしっかりお湯につかる
全身を温めるには、水圧が刺激になるよう、肩までつかる
●入浴剤は炭素系がいい
二酸化炭素の泡は皮膚から吸収され血管を広げる
●浴槽に入る前はかけ湯をして体をならす
冷えた体でいきなり浴槽に入るとのぼせやすくなる
湯につかる効果が大きく3つあり、温熱効果、静水圧効果、浮力効果があります。
効果を実感しながら入浴するとさらに免疫力アップが期待されます。
●温熱効果…
湯につかることで血管が広がって、血流がよくなり体が温まります。
●静水圧効果…
適度な水圧で血管が圧迫されることで、血液やリンパの循環がよくなります。
●浮力効果…
浮力によって体にかかる負荷が軽減され、筋肉をほぐすことができます。
寝床に入る時刻の2時間前を目安にお風呂に入るのがポイント。体の緊張が取れ、神経が鎮まります。
十分な睡眠は健康な体づくりにとても大切です。
就寝前に約10分程度ぬるま湯につかることで血流が良くなり、その後、手足からの発熱によって深部体温(体の内部温度)がスムーズに下がります。すると、自然と眠くなり深い睡眠が得られます。
体温は日中は朝から夕方に向けて高くなっていき夜から朝にかけて下っていくというリズムがあります。
そしてここに、眠りのポイントが隠されています!
体温が下降期にあるほど眠りやすく、上昇期には眠りにくくなります。いずれにしても入眠時には体温は下がろうとしますが、より急速に深部体温が下がる方が眠りにつきやすく深い睡眠も出やすいのです。
つまり体温の低下が眠気の要因の1つになるんですね。
■リラックスしたいときに
ぬるいお湯には副交感神経を優位にさせる効果があり、リラックスできます。ゆっくりとつかりましょう。
■足の疲れに
湯船にたっぷりとお湯をはり、長めに入浴するのがおすすめ。水圧の原理を利用して、足にたまった血液やリンパ液を押し戻せます。
■筋肉の疲れに
血管を拡張させて血行を促進できるので、発痛物質や疲労物質を流し去ることができます。また、浮力により全身の筋肉や関節を休ませることができます。
■冷え性に
熱いお湯の方が温まる気がしますが、おすすめの温度は「ぬるめ」です。熱いお湯だと短時間しか入れず、芯まで温まらないためです。
38~40℃ぐらいのお湯に10分以上じっくりつかって、しっかり温めましょう。