NMNで老化を克服できる時代が来た!

認定NPO法人健康生活推進会理事長 仙石 紘二

NHKスペシャル「ネクストワールド」(2015・1・4放映)この番組によると、マウスを驚異 的に若返らせたNMNは、なにもマウスだけを若返らせるのではなく 、哺乳類なら皆、同じように若返らせるとのこと。

これは当然人間にも当てはまる話だそうで、放映されたマウスのように劇的なストーリーになるかどうかは別として、それなりの効果は期待して良さそうです。

 


哺乳類はみんなNMNで若返りする

もともと、哺乳動物は脳の視床下部から全身の細胞に対し、「若返れ」というメッセージが生涯にわたって送られているそうです。そのメッセージ分子がずっと充分量出し続けていて、それを受け取る細胞側もしっかりキャッチし続けていれば、老化のスピードはぐっとゆっくりになるそうです。それが実際には、「若返れ」というメッセージ分子の量は、老化時間の経過とともに減っていくのが現実だし、血液の流れで全身に送られるのですが、それを感じてキャッチする全身の細胞側も老化してくるので、上手にキャッチできなくなるケースが増えるのが現実だそうです。プロ野球を見ていても、ゴロでもエラーで捕れないこともありますから、若返りのメッセージ分子を細胞側がキッチし損なうと、その分そこの細胞の老化が進行し、次に送られてくる若返りメッセージをまたエラーしやすくなるということは、容易に想像できますね。


脳の視床下部から「若返れ」のメッセージが出ている

返りがうまくいかない悪循環が生じてしまう人は、他の人より早く老化してしまうのです。中年すぎると、早く老化が進行してしまう人っていますよね。

ところが、こういう人がNMNを摂り出すと、脳の視床下部から「若返れ!」というメッセージ分子が血液の流れに若い時並みに沢山流れ出すようになるそうです。若い時は、脳から沢山の「若返れ!」というメッセージが出ていて、それを全身の細胞が上手にキャッチしていたから若くいられたというのです。その当時並みの量の「若返れ!」というメッセージ分子が送り出させるようになるのが、食品でとるNMNの食べた人に対する第一段の働きかけということです。


サーチュイン遺伝子にスイッチオン

万物の霊長といっても、ヒトも哺乳類の一員です。ヒトの60兆あるという細胞の核の中に巻かれて存在する遺伝子を、クルクルとほどくと、2メートル弱あるそうで、その中に 7ヶ所若返りをコントロールしているサーチュインと呼ばれるところがあります。

 遺伝子は、スイッチが入らないと働けないという性質を持っているのですが、この7ヶ所全てにスイッチを入れる働きができるのがNMNだそうです。こういう物質というか分子は今のところNMNしか見当たらないとか。これを見つけて、ヒトが食べるようなものを原料に発酵法でつくる方法まで開発していただいた今井眞一郎先生に大感謝ですね。


NMNがサーチュイン遺伝子にスイッチをいれる

尿病のマウスに、これを溶かした水を舐めさせていたら、1週間で正常な血糖値になったというのは、つまるところマウスの膵臓が若返ったので、血糖値の上昇に敏感に反応して正常なインスリンが膵臓から出てきて、それが細胞の表面にあってそれを感じ取る若返ったインスリンレセプターでキャッチされ、グルコーストランスポーターが細胞表面で血糖として流れていたグリコーゲン血中ブドウ糖)を細胞内に取り込めたからだということです。NMNに富む食品を食べていると、若返ってくるのは膵臓だけでなく、全ての臓器が青年期並みに若返ってくる方向に変化してくるそうです。これは、サーチュイン遺伝子の全てがスイッチオンになった証だそうです。


NMNサプリメントも提供できる時代になった

動物は時間の経過とともに老化が進むのが当たり前ですが、場合によっては、そのスピードにスィッチがかかるという話で、その時、老化で進んでいた体の不調は進行が止まることもあり得るという話です。

 

今までは、こういうことを起こす分子群というのは知られていませんでしたが、科学の進化によって、慶応大学医学部とアメリカのワシントン大学医学部の今井眞一郎先生らの研究でそれをもたらすNMNが見つかり、NHKテレビでNHKスペシャルとして放映されて国民に周知がはかられた貴重な情報というとこというところでしょうか。

現実には民間会社が今井先生らの指導もあって、若さの維持·若返りを希望する人が手に入れられるよう、口から入れるタイプのNMNを、普通の食物になるような農作物原料から発酵法でつくり、希望する国民への提供も始まったというのが現状でしょう。