体温を上げて病気を治す

○50年前の平均は約36.8度だった。

現代の基礎体温の平均は36.1度と言われています。

現代と比べ約0.7度も下がっています。

近年では、「低体温(36℃以下)」の人が増えている。

健康な人の平熱は、36.6℃~37.2℃程度が理想です。


○低体温の原因の9割は筋肉量の低下です。

50年前と今では日本人の体温の平均は0.7度近く下がっています。

その理由の1つとして、現在のライフスタイルが、明らかな運動不足になっていることが挙げられます。

家事は、50年前はすべて手作業で掃除、洗濯、料理などを行い、その上で畑仕事をするなど、日常的な運動量が大変多かったのです。

それに比べ、現代の生活では、乗り物や家電の充実によって日常生活における運動量は低下しています。


○体温が上がると免疫力も上がる。

コロナ禍で免疫力を上げるとウィルス感染しずらくなると言われています。

体温が下がると血流が悪くなり、免疫機能の要である白血球が、体内を十分にパトロールできません。

すると、体内に侵入したウイルスや細菌が、白血球に発見される前に増殖しやすくなるのです。

そして、これらの駆除に必要な白血球が集まるスピードも低下。その結果、ウイルスや細菌の繁殖を止められず、病気になりやすくなってしまうのです。

 体温が上がると血流がよくなり、白血球がウイルスや細菌などの異物を速やかに見つけ、繁殖を抑えてくれます。

また、血流が良くなることで栄養や酸素が体の隅々までいきわたります。また免疫細胞のマクロファージやがん細胞を破壊するナチュラルキラー細胞も37℃を超えることで高まり、免疫力アップになるのです。

 

免疫力
免疫力

○体温を1度上げると、免疫力は一時的に5~6倍アップします。

心臓や脾臓のような熱を生み出す能力が高い臓器は癌ができないと言われています。

この理由としては温度が高いからだと言われています。

そういったことから基礎体温が高い人は癌にもなりにくいという事になります。

「平熱が低い」だけではあまり問題がないように感じますが、適切な体温であることは免疫力を保つうえで非常に大切なことなのです。遺伝子を修復する酵素の働きが悪くなれば遺伝子の異常で生じる、がん細胞が増殖しやすくなります。低体温は不調や病気の引き金となるのです。低体温のひとは自律神経の交感神経優位が常態化することで、「血管の収縮」→「血流の停滞」→「体温の低下」になります。血流の停滞は、血管の状態を悪化させて不調の原因となり、長期に渡ることによって、血管性の心臓病や脳梗塞を引き起こします。


○人間の体は化学工場のようなものです

 

 食べたものを消化・吸収して栄養やエネルギーに変換したり、筋肉を動かしたりする活動は、全て化学反応が基になっています。

 この働きを「代謝」と言います。代謝を助ける物質「体内酵素」は効率とスピードを上げるための「触媒」として働いています。体内酵素の働きは温度に左右されます。低温では働きが悪く高温になるほど活性化します。体内の酵素がもっとも働く温度は37°~39°です。体温が低ければ酵素は不活性化し、代謝も低下します。

 

○睡眠不足は健康と病の敵

 酵素は栄養の吸収・分解、燃焼、排泄などの生命活動をスムーズに進行させる触媒のはたらきをしています。体内の代謝酵素が少なくなると、病気にかかりやすくなります。酵素は人間の体内で「生命力を持ったつなぎ役(媒介)」として、消化、代謝、運動、排泄などのあらゆる生命活動をするのに欠かせない存在です。人間は寝ている間に新陳代謝が活発になりますが、そこに使われるのが代謝酵素です。しっかり睡眠をとることで、新陳代謝が促進されます。また、酵素は睡眠中に大量に生産されています。これにより翌日の体内酵素を準備するのです。睡眠が不足すると、新陳代謝が進まないだけでなく、体内酵素も充分に生産されないことになってしまいます。


体温を上げると消費カロリーがアップ

基礎代謝量は年齢や体格など様々な要因によって異なりますが、体温も基礎代謝量に大きな影響を与えています。

体温を維持するために多くのエネルギーが費やされているため、体温が高い人ほど基礎代謝量が多い傾向にあります。

体温が1℃上がると、基礎代謝量が13%も増加すると言われています。

基礎代謝で消費するカロリーが多いということは、食事で得たカロリーを脂肪として蓄えるリスクも低下します!つまり、何もしなくても太りにくい体になるということです。 


そして、これらの駆除に必要な白血球が集まるスピードも低下。その結果、ウイルスや細菌の繁殖を止められず、病気になりやすくなってしまうのです。

 体温が上がると血流がよくなり、白血球がウイルスや細菌などの異物を速やかに見つけ、繁殖を抑えてくれます。

また、血流が良くなることで栄養や酸素が体の隅々までいきわたります。また免疫細胞のマクロファージやがん細胞を破壊するナチュラルキラー細胞も37℃を超えることで高まり、免疫力アップになるのです。