自己免疫疾患はどうすればいい1

自己免疫疾患とは

自己免疫疾患とは、自己の生体成分や細胞を「異物」と誤認識することにより、自己の細胞や組織を攻撃してしまう病気です。なぜ誤認識されるのかについて詳細はわかっていません。「自己」か「異物」かの判断は主にT細胞に委ねられています。自分の自衛機能が自身の一部を敵と間違えて攻撃する病気です。従ってこの場合、病気を起こしている悪者は自分自身の一部なのです。では、治療はどうすれば良いのでしょうか?

 簡単です。体の自衛機能を解散させ、免疫系を黙らせてしまえば病気は治ってしまいます。しかし問題はそう単純ではありません。なぜなら私たちは、細菌やウイルスなど、さまざまな敵の中で生き抜いていかなければならないからです。もしも免疫系がなかったら…。誰が敵から私たちを守ってくれるのでしょうか?


 

 自己免疫疾患の原因については解明されていないところが多く、治療法も限られています。関節リウマチではサイトカインを標的とする抗体医薬を含む生物学的製剤に属する新しい薬が開発されてきましたが、多くの自己免疫疾患では有効な治療法が少なく、免疫系を抑制する薬剤や炎症を和らげる抗炎症薬(ステロイドまたは非ステロイド薬など)が第一選択剤として用いられています。どの疾患も発症してから自覚症状や確定診断が出るまでに多くの時間が経過し、治療薬の効果も限定的です。


花粉症でメカニズム検証してみましょう

1.花粉症が目や鼻から入ってくる

2.リンパ球(T細胞の一種)が花粉を侵入者として認識する。

3.リンパ球が侵入者を攻撃するIgE抗体をつくる。

 

IgE抗体とは免疫に関係したタンパク質である免疫グロブリンの一種です。

3’.産生されたIgE抗体は血液中を流れる

 

アレルギーの人は

体内にさほど影響をおよぼさない、花粉に、過敏に反応し、それを攻撃するIgE抗体を多く出しています

4.皮膚や粘膜にいる肥満細胞(マスト細胞)の表面にくっつき侵入者に備え待機している

5.再びアレルゲン(花粉)が侵入すると

5‘肥満細胞に待機しているIgE抗体と結合する

6.結合によって化学反応をおこし、肥満細胞に蓄積されたヒスタミンなどが分泌される。

くしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみ・目の充血・涙目の症状が出る

 

花粉症改善するには

過敏に反応するIgE抗体の量を抑制すればいい

アレルギー反応の誘導に深くかかわっているのが、肥満細胞(マスト細胞)です。肥満細胞はアレルギー反応を引き起こすIgE抗体の受容体がアレルギー反応の誘導に深くかかわっているのが、肥満細胞(マスト細胞)です。肥満細胞はアレルギー反応を引き起こすIgE抗体の受容体Fc受容体にくっつく、花粉などのアレルゲンとIgE抗体が結合されると、細胞内の分泌顆粒の中に含まれるヒスタミンなどの化学物質が放出されアレルギーが発症する。

 

このようなメカニズムから自己免疫疾患が発生しています。ではどのようなことをすれば、負の連鎖を断ち切るのかを考えていきましょう。

 

自律神経の乱れも関係している

自律神経の働きが偏ると、免疫力の低下がアレルギー症状や自己免疫疾患を引き起こします。

自律神経のバランスをほどよく保つことが大事です。自律神経は、呼吸や体温・心拍の調整などの生体活動を管理しています。自律神経には、緊張・興奮状態に働く「交感神経」と、心身がリラックスしているときに働く「副交感神経」がありますが、どちらかに偏りすぎると、免疫力に影響が出てきます。例えば、ストレスや怒りなどで交感神経が働き続けると、リンパ球に含まれる免疫細胞が減ってしまいます。逆に、副交感神経が優位になりすぎるとリンパ球が増え、今度は敵に過剰に反応するようになります。この過剰反応はアレルギー症状などの自己免疫疾患につながります。


自律神経を整える

まずは、自律神経を整えることから始めてください。

 免疫力を上げるに最も手っ取り早いのが笑うことです。

笑いの効果は、幸せホルモン-セロトニン、愛情ホルモン-オキシトシン、モルヒネと同様の多幸感、鎮痛効果があるβエンドルフィンが出てきます。関節痛など痛みをともなう疾患には効果があります。なんとβエンドルフィンはモルヒネと比べると16倍の鎮痛効果があるそうです。

笑いの体操でストレス発散と腹筋運動できるのです。それでは、笑いの量を確保するにはどうればいいのでしょうか?。


 普通は楽しいから笑いますが?

 人の行動と脳の働きは連動しています。ふつうは何か面白い・楽しいことがあると笑うというプロセスですが、顔の筋肉などを笑顔の形にするとその信号が脳にフィードバックされ、面白い・楽しいと感じてしまう。脳も笑ってしまうんです。”(築山節)笑いヨガはそれを実行しているものです。おもしろい話を聴いて笑ったときも、笑いヨガで体操として笑っても、からだは区別できず健康効果はまったく同じです。気分に関係なく、笑いの効果がしっかり得られるのが笑いヨガです。

笑いヨガとは、「笑いの体操」と「呼吸法」で自律神経も心もスッキリします。

最初はちょっと笑いにくいかも知れないのですが、体操だと割り切って笑ってください。

 今日から、笑いの体操「ホッホ、ハハハ」を習慣化してください。


笑いヨガで免疫をあげる

 お腹に手を当て、「ホッホ、ハハハ ホッホ ハハハ ホッホ ハハハ」と大きな声で言ってみてください。お腹が大きく動き、横隔膜で呼吸しているのを感じることができます。これは腹式呼吸です。笑いヨガをやると、血液の循環、腹筋運動にもなり、腸内の動きもよくなります。そのほかストレス解消、生活習慣病にも効果があります。


私は朝の習慣に次の「ライオン笑い」を取り入れています。鏡に向かって目を大きく開け、手は牙のようにし、顔の横にもっていき、口を大きく開けベロを出しながら、ハハハと笑います。1分~2分笑ったら、正面で「ホッホ」と言いながら2回手拍子を叩きます。次にカラダを右に捻りながら「ハハハ」3回手拍子を叩く、次に「ホッホ」を正面で「ハハハ」は反対側に捻って叩きます。合計3回繰り返したら、


次は、左右で「イイゾ~」「イイゾ~」と言って手を叩き、両手を上にあげ「イェ~」と声をかけます。これを2回行います。これが一つのセッションの終わりの動作です。このセッションは嚥下予防にもなります。詳しくは、動画をご覧くださつてセッションをいくつかマスターされ、日中の暇な時間に1回15分ぐらい2~3回やってください。 YouTubeに動画がいっぱいアップされているのでセッションをとりいれ、いっしょにやってください。 笑うことで自律神経が整えられれば、自己免疫疾患も軽減されていくでしょう。

次回につづく


笑いには自律神経の乱れを整える効果が期待できる。