うつ病こうしてみたら

うつ病に罹りやすい人

 まじめで・責任感が強く・完ぺき主義で・人からの評価も高く・道徳観も強い人などに多いといわれています。

人からの依頼を断れずに、たくさんの仕事をかかえ込んでしまったり、柔軟に臨機応変な対応が出来ずに自分を追い込んでしまったり。結局は、ストレスをため込んでしまって、こころのバランスを崩してしまうこともあるようです。

しかし、これらの特徴がなくてもうつ病になることはあります。「自分は楽天的だからうつ病にはならない」というわけではありません。早めに自分のこころと身体の信号に気づけたらいいですね。


脳の神経細胞に異変

脳の神経細胞における情報の伝わり方に異変が生じているといわれています。私たちは生活の中で、脳から「食べる」、「寝る」などの基本的な動作の命令をからだに伝えていますが、「意欲」や「記憶」などの感情を伝えたり、知的な命令もしています。 このとき神経の細胞から細胞へ情報を伝えているのが「神経伝達物質」と呼ばれるものです。この中のセロトニンとノルアドレナリンは、気分や意欲、記憶などの人の感情にかかわる情報の伝わり方をコントロールし、こころとからだの働きを活性化していると考えらます。うつ病では、何らかの原因で神経の細胞と細胞の間にあるセロトニンとノルアドレナリンの量が減って、情報がうまく伝わらないために、さまざまな症状があらわれているのです。


うつ病は自律神経のレベル向上を

心身が健康であれば、抑うつ状態に陥らない。もちろん他の病気にもなりにくいのはわかります。問題はストレスが多い現状で心身の健康をどうやって維持するかです。その答えが呼吸法の習得にあるということでしょうか。

みなさんは無意識におこなっているはずです。それを意識して姿勢と呼吸を調え腹式呼吸をすることで、不思議ですが、心が落ち着いてきます。「息」は「自分の心」と書くゆえんです。血行がよくなり、自律神経を活性化させ、固まった心身を緩めていきます。呼吸がもつパワーは集中力を高め、コミュニケーション力を向上させ、リラクゼーションとメンタル強化につながります。その効果は、科学的に実証されています。


笑うことで自律神経を活性化

 うつ病の人は、笑いの体操でストレス発散と腹筋運動で自律神経を活性化させてください。笑いの効果は、幸せホルモン-セロトニン、愛情ホルモン-オキシトシン、モルヒネと同様の多幸感、鎮痛効果があるβエンドルフィンが出てきます。それでは、笑いの量を確保するにはどうればいいのでしょうか?。普通は楽しいから笑いますが?

 人の行動と脳の働きは連動しています。ふつうは何か面白い・楽しいことがあると笑うというプロセスですが、顔の筋肉などを笑顔の形にするとその信号が脳にフィードバックされ、面白い・楽しいと感じてしまう。脳も笑ってしまうんです。”(築山節)


笑ってさわやか、気分も良くなる

笑いヨガはそれを実行しているものです。おもしろい話を聴いて笑ったときも、笑いヨガで体操として笑っても、からだは区別できず健康効果はまったく同じです。気分に関係なく、笑いの効果がしっかり得られるのが笑いヨガです。

 お腹に手を当て、「ホッホ、ハハハ ホッホ ハハハ ホッホ ハハハ」と大きな声で言ってみてください。お腹が大きく動き、横隔膜で呼吸しているのを感じることができます。これは腹式呼吸です。笑いヨガをやると、血液の循環、腹筋運動にもなり、腸内の動きもよくなります。そのほかストレス解消、生活習慣病、うつ病にも効果があります。

動画をみながら、一緒に笑いヨガをやってください。


生活習慣として笑う

うつで気持ちが落ち込んでいるなあと思ったとき、「目を大きく開け、口角を上げ微笑む」しばらくキープする。時間があれば、小声でも、口の中でもいいので「ホッホ・ハハハ」「ホッホ・ハハハ」「ホッホ・ハハハ」と3回唱えて下さい。トイレに行った時等、鏡の前で笑う動作をする等、日常生活に笑いの習慣を身に着てください。そうすれば、セロトニン・βエンドルフィンがでて気持ちも明るくなります。うつの治療に最適です。笑いヨガを行ってください。

 

  「ホッホ」と唱えながら腕の前で手拍子。

  「ハハハ」と唱えながら左右交互に頭の上で手拍子

  3回繰り返す。最後に両手をあげ「イエーイ」と唱える


自然治癒力と免疫力を高める

うつ病がある人は、ない人に比べて大腸に病気があるわけではないのに腹痛や便秘、下痢などが続く過敏性腸症候群や慢性疲労症候群などの消化器症状を発症している割合が高いことがわかっています。

 うつ病の患者の腸内を確認すると、“善玉菌”のビフィズス菌や乳酸桿菌が減少していました。身体に悪い影響をもたらす悪玉菌が多いことが観察されています。

 


乳酸菌の効能

乳酸菌は整腸作用、代謝の改善、胃腸粘膜の保護、病原菌の増殖を防止し、免疫機能を高める、抗アレルギー作用、糖尿病の血糖値の低下作用や合併症の予防、ガン予防、ドロドロ血液と呼ばれる高脂血症の予防と多様な健康効果が認められています。さらに、体質改善、便秘や下痢の改善、美容にもいいです。

腸内の腐敗を抑える、たんぱく質や脂肪を腐敗させる悪玉菌は酸性の環境が嫌いなので、乳酸菌・ビフィズス菌は、糖質を発酵させ乳酸や酢酸を作るので悪玉菌の増殖ができなくなり、腸内の腐敗を抑えています。


バイオジェニックス(乳酸菌生産物質)

バイオジェニックス(乳酸菌生産物質)とは、腸内で微生物が行う分解・発酵を、人体の外で行い、生産された有用物質です。ヨーグルトなどの乳酸菌は、腸内フローラに働きかけますが、バイオジェニクス(乳酸菌発酵ブドウ)は直接、生体機能に働きかける点が大きな違いです。乳酸菌発酵ブドウを摂ることで、腸は腸内環境の状況に左右されず、体に良く、安定化した有用物質を直接得ることができるのです。

免疫活性、コレステロール低下作用、血圧降下作用、抗腫瘍効果、抗血栓、過敏性腸症候群、造血作用などの生体調整、生体防御、病気予防回復、老化防止などに働きます。


乳酸菌発酵ブドウ

乳酸菌発酵ブドウは、ブドウの種皮を植物性乳酸菌とNB-1乳酸菌で高濃度に発酵した高密度の乳酸菌生産物質です。活性ポリフェノールや乳酸菌核酸を多く含んでいます。2種類の乳酸菌を培養することでポリフェノールが低分子化されたために、体内吸収率が高まり、ポリフェノール本来の働きである「抗酸化作用」も示すようになりました。乳酸菌は人の腸内にて生産している物質、すなわち腸の中でビフィズス菌などの善玉菌が作り出し、人の健康を正常に維持させる効果的な物質です。

 直接、または腸内フローラを介して「免疫賦活効果、抗アレルギー効果、コレステロール低下効果、血圧降下、下痢改善、便秘改善、ガン予防、糖尿病予防、高脂血症予防、過敏性腸症候群、老化制御などに効果的に働く成分。


ワンポイントアドバイス

〇病気であることを自覚する

うつ病の患者さんは、なかなか自分がうつ病だと認めたくないものです。病気が改善すれば、また以前の生活を取り戻すこともできます。

〇隠さないで周囲の人に知ってもらう

うつ病に対して世間の理解はいまだ十分とはいえません、家族はもちろん、職場の同僚や友人などにはできるだけ病気であることを話し、治療に向けてサポートを受けるほうがスムーズに治療が進みます。

 


 

〇重大な決断は先のばしに

うつ状態のときには、考え方がマイナス思考になりがちで悲観的になっています。仕事をやめる、離婚するなどの重要なことは、しばらく棚上げにして、すぐに決断をすることはさけましょう。

〇思考パターンを変える

マイナス思考のパターンを変えることで、病状を軽くすることができるといわれています。自分が今、何に悩んでいるのか、その解決法は何か、解決法の評価、その中で残ったものを実行する、実行した結果はどうだったのかを紙に書き込み、悲観的な思考パターンから脱け出して、さまざまな観点を意識した柔軟な考え方を身につけるようにしましょう。

 


〇ゆとりのある生活を

何でも100%で完璧にしないと気がすまない性格が、うつ病の誘因になることがあります。生活では少し手を抜いて、八分目くらいをこころがけましょう。たくさんのことを一度にしようとしないことも必要です。

自分だけで抱え込まない

すべてを自分ひとりで抱え込もうとすると、それだけで大きな負担がかかります。周囲の人を信頼して、任せられることは任せるということも必要です。


 

 〇アルコールの量に注意する

アルコールは眠りを浅くし、うつ病を悪化させることもあります。アルコールを飲むと確かに寝つきはよくなりますが、早く目覚めるようになります。アルコールにはうつ病と同様に深睡眠を減少させる作用があります。

〇楽しみの時間をつくる

 楽しんだり休む時間をつくることに罪悪感を覚える人もいます。しかし楽しい時間を過ごすことも、うつ病の治療法の1つです。積極的に自分から楽しみをみつけるようにしましょう。

継続すれば、うつ病で苦しまなくなれます。


つらいときには口角をあげ微笑むこと