ひもトレの原理

普段、私たちが身体を動かすときにはそれぞれの癖があります。

しかしひものテンションを利用することで、人それぞれの癖を本来の状態に戻すことができるんです。

ヒモトレとは何か?

丸ひもを体にゆるく巻くだけで自然と体のバランスが取れるようになったり、体の不調が改善するというものです。

現代人は日常生活で無意識に力んだり、姿勢が歪んだりして体を非効率的に使っている人が多く、それが原因で肩こりや腰痛などの体の不調を引き起こします。

それを一本のひもを使うことで効率的に体を動かせるようになるんです。

ですからひもトレは筋トレのように鍛えたり、無理をしたりするものではありません。

また「○分やる」「○回やる」といったように回数や時間を決めてやるのではなく、ひもさえあれば気軽に実践できるんです。

 

 

普段力んでいる人は筋肉をほぐす方に、普段緩んでいる人は適度に力を入れる方に、ひものテンションに任せることで自然な状態を作り出してくれるんです。

通常トレーニングとは何かを補ったり、強化したり、増やしたり、矯正したり、加えるといったことを目的としますが、ひもトレはその視点とは違い、トレーニングする以前のカラダや運動などに本来の備わっているカラダ機能に注目しています。

 ヒモの巻く位置やポイントは、カラダの動きを阻害している無自覚な偏りや癖をできるだけ緩和し、ナチュラルな運動を促すように設計しています。 

ひもトレを日常動作や軽い運動などに活用していくことで、基礎的な安定性、俊敏性、(適応性・柔軟性)などを発揮しやすい、カラダ環境を整えていきます。

全身運動の感覚づくり、姿勢づくり、骨格づくり、筋肉づくり、ケガ予防に効果が期待されます。

 

まずはあまり考えず、ひもトレから観える心地よさを基準に取組んでみてください。

自分の姿勢をチェックしよう。

心当たりありありのおばさん体型

あごが出て、肩が前に出て背中が丸まり、お腹が出てお尻が垂れる…これが典型的なおばさん体型。知らず知らずのうちに骨格が変形していない?

こんな体型に心当たり、ありませんか? 何気ない姿勢の癖で、いつの間にか骨格バランスがくずれているかも。ひとつでも当てはまるなら、注意信号です!

なんとか阻止したいおばあちゃん体型

首の前傾と猫背、垂れ尻、ぽっこりお腹がさらに進行。不安定な体のバランスをとるために膝が曲がり、腕を後ろに引いた、遠目にも年寄りとわかる姿勢。

壁に体をつけて立ってみましょう。後頭部、肩甲骨、ヒップ、ふくらはぎ、かかとの5カ所がつき、首とウエストは手のひら1枚分あくのが理想。やってみると結構キツイ!特に頭がつきにくい人はスマホ首かも!

まずは試してみましょう!

腕を上げる動作をしてみましょう。

ひもなしだと腕や肩しか動かないけれど、ひもを手首にかけると、余計な力みが消え、肩甲骨まわりや脇腹なども連動し、腕がラクに上がるのを感じるはず。

ひもトレ

ひもなしだと腕や肩しか動かず上げにくい

足を肩幅程度に開いて立ち、まずは、ひもをかけずに両腕をできるだけ上げてぐーっと伸ばし、腕がどこまで後ろにいくかをチェック。耳の真上あたりで両腕が止まってしまう人が、多いのでは?

 

ひもをかけると体が連動し動きがスムーズに

今度は、右端の写真の要領でひもを8の字にして両手首にかけ、ひもをピンと張り、同様に両腕をできるだけ上げて、どこまで後ろにいくかをチェック。ひもをかけると腕が耳より後ろまでいくのがわかるはず

ここでは一部の紹介にとどめます。