農道の草刈り
田んぼの仕事は大体終わりました。
夏から秋にお米についていた虫たち、特にカメムシは今どうしてるのでしょう?
実は、雑草に取り付いています。冬を越すためです。だから、昔は野焼きをしました。
秋、または春に田んぼのあぜや雑草地に火をつけて害虫を退治していました。
でも、今は野焼きは禁止です。
いろいろ理由はあるでしょうが、百姓にとっては迷惑な話です。
ではどうするのか?
せめて、草刈をして害虫の棲家をなくすしかありません。
自分のたんぼだけを草刈すればいいのではありません。
添付の写真をみてください。道路は市道です。
大野市が草刈をしてくれるわけではありません。
一年間、私が市道の草刈をやってきました。
草刈にかかる費用をだしてくれるわけでもありません。
それでも、私たち百姓は米つくりのために草刈をしています。
もうすぐ冬。田んぼに稲はありません。 でも今日も草刈をしています。
私たち百姓は、野焼きの権利を失ったために、無償で市道の雑草刈りをして、害虫対策するしかないのです。
今の日本は既得権益をまもることに熱心な方がおおいようですが、昔も今も百姓は、お殿様には弱いようですね。
11月25日 松田 邦男