夏の低栄養シニア注意

タンパク質不足で筋力低下も

 立秋が過ぎても猛暑が続き、体の疲れを感じる高齢者も多い。

この時期は、夏バテを防いで体力を維持するためにも栄養を適切に取ることが大切だ。 

低栄養とは、食欲低下などで食事量が減り、筋肉を作るのに必要なタンパク質が不足した状態のこと。

高齢者が低栄養になると、虚弱や筋力低下を招き、介護が必要になる場合もある。

低栄養状態は死亡リスクが1.5倍ほどに高まり、認知機能も衰えやすくなるという。

特に高齢者世帯では、食事がワンパターンとなって量も少なくなりがち。知らず知らず低栄養に陥ることがあるので、周囲が気に掛けてあげたい。

 

高齢者の肉の消費が伸びているものの、かむ力が弱まったり、油っこく感じたりで肉を避けがちな人は少なくない。

そこで、自宅でおいしく肉を食べられる手軽なメニュー、鶏ムネ肉の煮込み料理やシチューがおすすめです。

かみやすいように鶏むね肉は一口サイズにし、野菜と一緒に食べることでさっぱりした味わいになる。

タンパク質が一人分で約30gと、成人男性の一日の推奨摂取量の約半分が取れる。

ビタミンCが豊富な野菜や果物と一緒に取ることで、たんぱく質を効率よく吸収できる。

鶏ムネ肉には『イミダペプチド』成分が含まれ、それには、疲労予防をする力だけでなく、疲労回復力を高める力がある。

 

 

鶏むね肉を野菜と一緒に取ることできる野菜スープが

おすすめです

 ◎彩り夏野菜の鶏むね肉スープ◎

 (4人分)

鶏むね肉        100g

キャベツ       1/4個

パプリカ(赤)   1個

なす          2本

ウインナーソーセージ 4本

A水 800ml

Aコンソメ」固形タイプ 3個

(1)キャベツはザク切りにし、パプリカ、なすは小さめの乱切りにする。

ソーセージは斜め半分に切る。

(2)鍋に(1)のキャベツ・なす・パプリカ・ソーセージ、Aを入れて火にかけ、煮立ったら野菜がやわらかくなるまで15分ほど煮る。

 ・ムネ肉は、モモ肉に比べて、加熱するとどうしてもパサついてしまうので、

 オリーブ油やマヨネーズ、ドレッシングなど油分を加えてあげると、よりおいしくいただけると思います。