糖尿病は治ります
糖尿病は治らない病気と思っていませんか?
2型糖尿病になった人が、食事でカロリー制限、運動を行っても治らないという話をよく耳にします。
筆者のいとこも、若いときに暴飲、暴食をして、50代で糖尿病と診断され、食事療法などを20年以上続けていますが、今ではペースメーカーを入れ悪化し、改善の兆しなしです。
一度糖尿病にかかってしまうと、そこから抜け出す事は、容易なことではありません。
糖尿病の発症要因は脂肪摂取量の増加と運動不足による肥満が原因と言われています。
Ⅱ型糖尿病とは、食べ物でとった栄養源(ブドウ糖)が筋肉細胞に入って行かない病気です。これは、食生活欧米化で、動物性タンパク質の取り過ぎで、うまく消化できなく、悪玉菌優性になり、体内で悪さしています。それと、穀物類、野菜の摂取不足でマグネシウム、亜鉛などの微量栄養素が不足して、起こってしまったものなのです。
食生活の“欧米化”によって、マグネシウムの摂取不足が慢性化しています。
マグネシウムの不足は、2型糖尿病やメタボリックシンドロームなど生活習慣病の発症と密接な関係があります。
穀物(特にマグネシウムが豊富な大麦・雑穀など)の摂取量が激減しているからです。
糖尿病はなぜ高血糖になるのか
糖尿病は食生活の欧米化で、肉の摂りすぎ、甘いものや炭水化物の摂りすぎ、脂っこいもの摂りすぎ、暴飲暴食などが、原因ようです。
食後、体内の栄養素のブドウ糖は小腸から血管に入り、細胞に取り込まれ体内の栄養になっていきます。
その中ですい臓は大きな働きをしています。
すい臓は、糖分、タンパク質、脂質の消化酵素をつくることと、インスリンを分泌しています。インスリンは、血管の中のブドウ糖があることを細胞に知らせ、細胞膜のフタを開け、ブドウ糖の栄養を取り込めるように指示をだしています。
通常の細胞ならそれでブドウ糖を取り込めるので、血液の糖分は消化されるので血糖値は上りません。
糖尿病を患うと、慢性マグネシウム不足で、細胞がインスリン抵抗性筋肉細胞(インスリのブドウ糖が運ばれて来たとの知らせがあってもふたを開かない細胞)ブドウ糖を取り込めない細胞になってしまいます。
インスリン抵抗細胞になると、糖分が細胞に入らないので、糖分は血管中を浮遊することになり、血糖値が高いままになるのです。
また、なんとかして細胞のふたを開け取り込まさせようとインスリを出し続けるので、インスリ成分のマグネシウムや亜鉛が血液に余分になり、尿といっしょに排出されています。そうなると慢性的なマグネシウムや亜鉛不足なり、インスリン抵抗細胞が増え、血糖値が上がる悪循環になるのです。
インスリン抵抗性細胞
インスリンは細胞膜に刺激を与え、細胞のふたを開け、細胞の燃料の元となるブドウ糖を体内に取り込む働きがある。
糖尿病の初期段階、細胞がインスリンの刺激をうけてもブドウ糖が入るのを拒むインスリン抵抗性の細胞があります。
体内にブドウ糖が取り入れられないので血糖値が上がる。
身体はますますインスリンを作り出して細胞膜を刺激するがひらかなく、インスリを作るのに必要な微量栄養素(マグネシュウム、亜鉛など)すべて無駄になってしまいます。
インスリンを作り出すためにMgが過剰に使用されるためMgの無駄遣いが起こりMgが尿といっしょに排出されています。
そのため慢性的にMg不足(微量栄養素)不足になっています。
これがⅡ型糖尿病を発症するもとです。
正常細胞がインスリン抵抗性筋肉細胞になると、簡単には治りません。
医者が進めている、カロリー制限食で量を減らせば、血糖値はさがるかも知れませんが微量栄養素の量も減ってしまい、慢性マグネシウム不足は改善されず、仕舞いには、インスリンが出なくなってしまいます。カロリー制限すればするほど糖尿病が悪化する危険があります。
Mgなどの微量栄養素不足になるのを防ぎ、どうすれば改善できるのかを、次回から詳しく説明します。