糖尿病は治るのか7

炭水化物は最後に食べる

あずき発芽玄米食べ始めましたか?

「糖尿病は治るのかⅢ」で紹介した。あずき発芽玄米を食べ始められていることでしょう。インスリンをつくる微量栄養素Mgを以前と比べ多くなってきていますが、それだけでは高血糖は改善に向かいません。血糖値を急激に上げない食事のとり方、高血糖を誘発する食べるものを控えることもしなければいけません。

急に血糖値をあげなければ微量栄養素Mgの無駄づかいもなくり、慢性Mg不足を解消する食べる順番も知って下さい。

糖化、酸化とは


炭水化物(カーボ)ラスト

「野菜を先に食べれば、後はどうでもいい」と勘違いしている人がいるが、「野菜が先ベジファースト」ではなく「糖質が最後カーボラスト」なのです。

最初に「主菜・副菜」を食べる。

 主菜は、タンパク質を多く含む魚・大豆製品・肉を摂りましょう。(肉などの動物性タンパク質は控えめにする)肉を食べるときには、酢をかけるといい。

タンパク質は、インスリンの分泌を促すホルモンを増やします。


また食欲を抑える働き、胃の動きをゆるやかにする働きもあるので、腹持ちが良くなるので炭水化物の量が抑えられます。

 副菜では、食物繊維が豊富な野菜や海藻・きのこ類、酢のものを摂る。

 食物繊維が、血糖値の上昇とインスリンの過剰な分泌を抑えてくれるので、多めに摂る。

 「最後」にご飯・麺類など、主食となる糖質は最後に食べる。


 主菜、主食を交互に食べる「三角食い」の食習慣になっている人が多いので、炭水化物を最後にするのは慣れないと難しいかもしれません。

でも、ちょっと工夫し例えば食事の時、最初からごはんを食卓に並べるのでなく、食事の最後に出してもらうようにする。

 それができないときには、手のとどきやすい手元におかず、一番遠い場所にごはんを置くようにすれば、だんだんなれて炭水化物を最後に食べるようになります。


 糖質を最後に食べることで、食後の血糖値をゆるやかになるので高血糖の人にはうってつけの食べ方です。

 間食などを摂るときは、糖質のたくさん含まれたお菓子や菓子パンだけを選ぶのでなく、無糖ヨーグルトやナッツ類など、血糖値の上昇がゆるやかに働く低GI食品をはじめに食べるなどするとよい。高血糖にならない工夫には、食べる順序も大切なのです。


食べるものは、毒にも、薬にもなる

高血糖の人は、普通の人と比べ糖化、酸化しやすい体になっています。血糖値をコトロールするには、糖尿病を改善させなければいけないのですが、そう簡単にはできません。

そこでまず毎日の食事を見直してましょう。

食べることは、生命を維持するのに必要なことです。食べるものにより、健康にしてくれます。また食べ物によって体内を蝕む、毒にもなります。

風船なら、割れる寸前まで膨らませ、これ以上膨らませると破裂するということは目に見えているので解りますが、体内で起こると、どこまでが許容範囲かどうか判断がつきません。からだに悪いモノを食べ続ければ、限度を超え動脈硬化となり、心筋梗塞、脳梗塞等になりからだが不自由になってしまいます。

破裂しそうな風船
破裂しそうな風船

高血糖のあなた、突然死の危険も?

多くのファンを驚かせたのが、俳優大杉漣さんの突然死。66歳の若さで急性心不全であのよに旅立たれました。昨日まで元気でいたのに突然の死亡!

 人ごとではありません。高血糖のあなたにも起こりえることです。長年つづいた高血糖だと、動脈硬化が進み、血管の壁が剥がれやすくなったり、血管内が狭くなっているところに何らかのショックがあると、血管が詰まって心筋梗塞になり、ひどい不整脈の連続で心臓が止まって突然死になりかねません。

糖尿病は合併症だけではないのです。


高血糖の人は、酸化障害で栄養素が運ばれなくなる

 

果物や食べ物や飲み物が酸化するように、人の身体も酸化します。

酸素は体内に取り込むと、はるかに酸化力が高い成分に変化します。

これが活性化した酸素いわゆる活性酸素です。

活性酸素は酸素より危険度が高い。

生体内で発生した活性酸素は、抗酸化物質や抗酸化酵素の働きにより大半が消去されます。

 

しかし抗酸化酵素はタンパク質から出来ているため、抗酸化酵素が高血糖で増加した糖と結合すると、酵素の働きができなくなり、活性酸素が血管に障害を与え酸素と栄養素が運ばれなくなり、病気になってしまうのです。