やるべき事を忘れる

やるべきことをすぐに忘れる

◆日々の生活習慣を見直して、記憶力抜群の脳をつくろう

やるべきことを忘れたり、物覚えが悪かったりするのは、一時的な記憶をつかさどるワーキングメモリーの働きが鈍っている証拠。

 

記憶には大きく分けて、短期記憶と長期記憶があります。

短期記憶は一時的に保存する情報で、数秒から長くても数日で消えてしまうもののこと。

人の名前や今日やるべきことなどは、短期記憶に含まれます。

 

 

忘れる
忘れる

◆6時間半~8時間、睡眠を取る

睡眠不足や心身の疲れがたまった状態だと脳がうまく働かず、脳のワーキングメモリーが小さくなってしまい、記憶力が低下しがちになる。

 

 脳を若く保ち、記憶力を維持するには最適な睡眠を心がけることが大切です。

脳は、人が寝ている間に記憶の整理を整理します。

 新陳代謝を高め、体内を活性化するには、12時前には寝るようにこころがける。

  活発に代謝が行われる時間は夜中の2時前後、それまでに深い眠りにつくためには、午前様にならないようにしましょう。

寝過ぎて1日のリズムが崩れてもよくありません。寝過ぎは禁物です

 ◆脳のワーキングメモリーを必要以上に使わないようにする。

 ノートや手帳、付箋、スマホなどに忘れてはいけないことを記録するのもおすすめだ。

記憶ではなく記録にすることで、脳にかかる負荷を減らすことができる。

 

睡眠の質をあげる
睡眠の質をあげる

◆新しいことにチャレンジするのも効果的

◆向上心や興味を持つ

「資格取得のために勉強をしたり、仕事を通じて新たな情報をインプットし続けたりすると、大人になっても新しいニューロンが増えるといわれています。

記憶力の低下を『年齢のせいだから……』などと考えてはダメ。

いくつになっても学ぶ姿勢を持ち続けて、若々しい脳をキープしましょう。

  ◆情報、学んだ知識をアウトプット

 脳には、アウトプットを前提に情報をインプットすると、働きがスムーズになるという性質がある。

脳に入れた情報を分かりやすくアウトプットするには、頭のなかで情報を体系立てて理解し直すことが不可欠。その作業を通じて、脳は『これは大事な情報なのだ』と判断し、記憶の定着度が高まります。さらに、声に出して説明することで再度耳から情報が入力され、より記憶が定着しやすくなったり、友達や家族とのやり取りを通じて最初に理解していたのとは別の側面が見えて知識が深まったりします

  ◆夜に納豆+卵かけご飯を食べる

 納豆と卵をかけたご飯は、記憶力の維持に役立つパワーフード。納豆は良質な植物性タンパク質に加えて、記憶力を高める効果が期待できる『レシチン』や血流を良くするとされる『ナットウキナーゼ』を含みます。

 また、卵からは脳の記憶形成を助ける働きが期待される『コリン』や『レシチン』を摂取できます。なお、納豆は夜に食べるのが効果を得やすくてベストです

 

学んだものアウトプットする
学んだものアウトプットする
夜に卵かけ納豆を食べる
夜に卵かけ納豆を食べる
向上心を持つ
向上心を持つ

◆記憶は、感情を揺さぶるような経験を伴ったほうが定着しやす

 「記憶には、感情を揺さぶるような経験を伴ったほうが定着しやすくなるという性質があるため、読書や勉強をするときには、初めて行くカフェなど、普段とは異なる場所で行うのがおすすめです。

記憶を引き出す際に、『緑の多いカフェで、カフェラテを飲みながらテキストのこの部分を読んだな』といった具合に、勉強をしていたときの情景が記憶のトリガーになってくれます」

◆友達や家族に分かりやすく話す

「脳に入れた情報を分かりやすくアウトプットするには、頭のなかで情報を体系立てて理解し直すことが不可欠。その作業を通じて、脳は『これは大事な情報なのだ』と判断し、記憶の定着度が高まります。さらに、声に出して説明することで再度耳から情報が入力され、より記憶が定着しやすくなったり、友達や家族とのやり取りを通じて最初に理解していたのとは別の側面が見えて知識が深まったりします」

 

わかりやすく話す
わかりやすく話す

 ◆読書の内容が頭に残らないのなら「感想日記」をつける

「感情が伴う記憶ほど長く残りやすいので、本を読むときは内容を追うだけでなく、本を読んで自分はどう感じたのかを言葉で表現することが効果的です。

ブログやツイッターなどに感想を投稿するのもおすすめ。感想を読んだ人からのコメントや質問に回答をするなどのやり取りが生まれると、読んだ本にまつわるエピソードが増え、より記憶に残りやすくなります。一方、1日に1冊読むなどを目的にルーティン化してしまうと、内容が記憶に残りにくくなります」

◆人の名前をすぐに忘れる。会話をしながら、相手の名前を何度も呼ぶ

「脳は繰り返し入ってくる情報ほど必要だと判断し、長く記憶に残そうとします。人の名前を覚えたいなら、一緒にいるときに相手の顔を見ながら、意識的に何度も名前を呼ぶのがコツ。

名前を呼ぶ回数が多いほど脳が必要性を感じ、短時間でも覚えやすくなります。

また、初対面の人に会う前に、その人の名前を口に出しながら外見や話し方を頭のなかで想像しておくのもおすすめです。

 

実際に会って『イメージと違った!』と思うのも、印象に残るきっかけになります。

人の名前が覚えられない
人の名前が覚えられない